活動・取り組み

緩和ケアについて

緩和ケアとは

 「緩和ケア」は最近よく耳にするようになった言葉ですが、医療の現場での実際が広く理解されるまでには至っていないかもしれません。平成18年6月に「がん対策基本法」が公布され、この中で、がん医療の基盤として「がん緩和医療体制の整備」が重要な課題として示されています。一方で、日本人の死因の第1位は「がん」であり、しかも年々増え続けています。そのような近年のがん治療を取り巻く医療環境の変化の中で、「緩和ケア」が果たすべき使命・役割は重要さをさらに増していると、ひしひしと感じています。
 「緩和ケア」を一言でいうと「患者さんとそのご家族の様々な苦痛を取り除き、QOL(Quality of life:生活の質)を高めていく医療」ということになります。そして患者さんの最も身近にいる医師、看護師、薬剤師を中心として、さらに必要に応じ精神科医、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士などと協働し、一人の患者さんをチームで支えていく専門集団のことを「緩和ケアチーム」と言います。

光総合病院における緩和ケアチームとは  ~HPCT~

 私たちHPCT(Hikari Palliative Care Team)は勉強会を開催し、研修会・研究会・学会への参加を重ね、十分な準備を経て平成19年10月31日から本格的に活動を開始しました。がん患者さんの痛みをはじめとする身体的な症状や精神面の症状へ対応し、患者さんやご家族への精神的な援助や社会的側面での支援を行い、安心して療養生活が送られるよう支えていくことに努めます。

活動の柱

  • 速やかに症状を改善、苦痛を緩和し、さらに患者さん・ご家族への精神的サポートを行う。
  • 一般病床における緩和医療の必要性・意義の啓発と緩和医療に関する院内教育。

緩和ケアチームへの依頼

 まずは担当医師や病棟・外来看護師にご相談ください。また外来1階の「医療相談室」に声を掛けていただいても結構です。

緩和ケアチームの活動内容(例)

緩和ケアチームとのかかわりは、まずチームへの依頼から始まります。
具体的な依頼の手続き、方法は…

  1. 患者さん、ご家族、主治医、病棟看護師の希望により、各病棟のリンクナース等に申し入れます。
  2. 主治医が問題点を明らかにし、緩和ケアチームへ正式に依頼申し込みをします。
  3. 各階のリンクナースにより、患者さんの情報をまとめ、より具体的にチームへの依頼内容を検討します。
  4. チーム内で訪室前にミーティングをします。必要時は患者さんやご家族のニーズに応じた医療スタッフへの応援を要請します。
  5. チームメンバーが必要に応じ訪室します。
  6. チームによる診療計画を作成します。このときに具体的なアドバイス内容の結果が決まります。
  7. チームから主治医へ、診療方針の報告をします。必要時には、主治医、チームが直接患者さんやご家族へ関わっていきます。
  8. チームで行ったことや、診療方針を再評価します。必要時には継続的にフォローしていきます。
  9. 患者さんやご家族、主治医の判断により介入を終了します。

緩和ケアチームの最近のトピックス

  • 平成26年2月1日(場所:アイパーク光)

第21回山口県東部緩和医療検討会を主催
鹿児島県のサザン・リージョン病院の麻酔科・緩和ケア病棟長の大瀬克広先生をお招きし『緩和ケア従事者のためのアンガーマネジメント:「怒り」の理解とコントロール』と題したご講演頂きました。また宇部市で積極的に在宅緩和ケアを行っておられるやまもとクリニック院長の山本光太郎先生に、その現状、現場、課題についてお話をして頂きました。

かんわだより

今回、緩和ケアの促進、周知の目的でNews Letterを発行することとなりました。
年4回程度のペースで定期的に発行したいと思います。